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ごあいさつ  2005 創刊号
皆様、西敏商店をご愛顧下さいまして誠にありがとうございます!
今回、期間限定で発売致しました、「あさり佃煮」が前回にも増して大好評いただき
無事販売を終了することができました。本当にありがとうございました!

今回の秋号では「探索と追及」と題しまして・・!
「江戸前」とはよく聞くけど本来どこ?という疑問から浦安の古くからの
商店街を特集しちゃいます♪ では恒例の…かわら版いってみましょう〜♪

 「江戸前」と聞くと威勢がいい感じがしますが
 元々はこの言葉の由来はどこから生まれて
 どこの場所を指し示す言葉なのでしょうか。
 

 本来、江戸城の目の前で獲れた魚貝類の
 ことを「江戸前」と言っていたのが始まりで
 さらに海だけではなく河川も含めての総称
 だったようです。
 

 現在では「神奈川県の三浦半島の剣崎」
 「千葉県の房総半島の洲崎」を結ぶ線より
 

 内側の東京湾で獲れた新鮮な魚貝類と
 定義付けており、広さで言うと1320平方
 キロで、これは東京23区の2倍くらいの
 大きさになります。
 

 以前かわら版で紹介した浦安と千葉港の間
 にある三番瀬も、東京湾奥部最大の干潟
 として東京湾に様々な恩恵をもたらしており
 職人達がこれらの江戸前の食材を扱い丹念
 に仕上げる「江戸前の仕事」は、現在にも
 しっかりと受け継がれています。

 その壱でもご紹介しました「江戸前」である
 東京湾でとれた青柳貝ひも佃煮の特集です!

 西敏商店初代は語ります。「東京湾の荒潮に
 もまれた青柳は身が引き締まり、噛むほどに
 口に広がる味はほんとにすごいものがある」
 当時、これを佃煮にしたらうまいだろうなと
 思い、何度も試行錯誤を繰り返したそうです。

 「寝る間も惜しんで煮ていたよ。納得できる
 ものが出来た時は本当に嬉しかった」と語る。

 美味しさの秘訣は素材はもちろん、青柳の
 うまみをたっぷりと吸収してきた「秘伝ダレ」
 

 このタレを使い青柳を直火大釜でじっくりと
 味付けし、釜から離れず直火にて青柳の味を
 最大限に引き出した佃煮を食べてみると
 職人冥利につきると言っていた初代の気持ち
 が重なり本当に嬉しくなります。

 「職人なら素材とお客様を思いやれ」。
 先代の言葉を胸に今日も頑張りますっ!!
 

 今年の春号でご紹介した浦安の中心を
 通っている境川沿いにある浦安で最も古い
 商店街・「フラワー道り」を散歩します!

 この商店街には、惣菜屋さんやうどん屋さん
 それに昔ながらの銭湯が3件あります。
 市が企画する「浦安を歩く」にも必ずコースに
 入るほど由緒ある商店街なんです♪
 

 この道りには2件の江戸時代末期に建築
 されたと言われる「保存民家」があります。

 その一つである「旧大塚家」は中に入る
 ことができ、蝋人形の家族がお出迎えを
 してくれるのですが、本当によく出来ていて
 入口が暗いこともあり本当に誰かがいる!
 と何度入っても勘違いしてしまうほどです。
 

 友人を連れていった時には、その人形に「何を
 作ってるんですか?」と聞いていました(笑。

 この家では浦安ではもう見ることができない
 茅葺屋根の大規模漁家で、造りは木造平屋。
 屋根裏2階には土間と玄関から上がれるように
 
なっていたり、家の周りには漁師の家らしく
 貝殻の砕いたものがしきつめてあります。
 前者は度々あった洪水対策のため。
 後者は家の周りを歩くと踏みつけた音で
 すぐわかる防犯の役目をしていたようです。

 浦安には今もなお見て触れることができる歴史
 的面影をとどめている場所が随所にあります。

 千葉県浦安市堀江3−3−1 旧大塚家
 入館料・無料  定休日・月曜日、国民休日
編集後記
私達が生活している上でふと、ちょっとした疑問に出会う事があります。
それらの事を調べたり追及していくと意外な発見やつながりが見えてきたりします。

私が今はまっていることは、色々な土地の食材を使って自分で調理して食べてみること。
ひとつの食材でも調理法ひとつで多種多様に変化して、まったく違った食材の意外なつながりも
見えてきたりして改めて「食」のすごさに驚いています。

世界中の食べ物を「食」するという有り難さにあらためて感謝しながら
季節のせいもあるのか色々なものへの探求心が旺盛な今日この頃です。

ご質問や、やってほしい企画等ありましたら下記のメールアドレスまでどうぞ!
info@nishitoshi.com
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